2015年12月25日金曜日

旅の記録(2015.12.21〜)

12/21〜24の間で短い期間ですが、小旅行してきました。
といっても秘境的なところでもなく名古屋〜姫路〜京都を回る旅。
その他、途中でも少しばかりの休憩がてらに寄ったりして楽しんできました。
メインの目的な姫路のsekienに会って話をすること。

当初は2015年予定だったらアルバムが来年リリースということになって、他にも色々あって話しておいたほうが良いなと思って会いに行きました。
もちろん、話す内容っていうのはリリースに関しては事務的な内容になるし、正直電話でもメールでもスカイプでも、わざわざ長距離の移動をしなくてもやれることではあるんだけど、なんかそれだけじゃないんじゃないかと思っていた部分もあったのでね。
「敢えて」の精神、「AE」の精神よ。
インスタントなやり方じゃないから移動もめちゃくちゃ時間をかけてる。その間にいろんなことを考える。無駄な作業のように見えるかもしれないけど、今回は初めてのこともあるからこんな感じで会いに行きたかった。

sekienに限らずだけど最近は自分のツアーでも、向こうのツアーでも東京以外のバンドやお客さんと交流する機会は増えているけど、あまりゆっくり飲んだり話したりする機会はなくて、たいてい会うのはライブのときだし、どちらかが帰らないといけないしで、ずっと時間を気にせず飲んでいたいとは思っていて。そういう機会は待っててもこないよなぁとは思っていました。
そして、姫路のバンドをリリースする以上、その土地の空気感だったり、シーンだったりのことを聞いたりとか、事務的なやりとりだけじゃ伝わらない部分を感じたかったのもある。そこから彼らの音楽が生まれているわけだからね。そして自分に関しても、あまり立派な人間じゃないので、だめな部分も含めて感じてもらえればって感じで。

結果、ちょっとした話の流れからその土地で紡がれているストーリーの断片を感じ取ったりもして本当に行って良かったです。その土地のうまいものを食うのもきっと大事なこと。sekien原田家からの熱烈なおもてなしをして頂き...甘えまくってしまいました。ありがとうございます。

そのアルバムの内容に関しては、これはきっと間違いない内容になると思う。
メンバーが話していることを聞いていればわかる。
姫路のバンドシーン、日本のハードコア、そしてネオクラストとは何たるかを、それぞれに対してきっちり回答できるだけの条件は全て揃っている。
期待していてください。(ハードルあげておく)

3LAのやろうとしていることもそうだけど、彼らのやろうとしていることも難度ウルトラC級、道のりは遠い。リリースとしてバンドの音源をただ出すだけってわけじゃなくて、もっと色々背負っていることがある。来年はマジでやってやりましょうという約束をして帰りました。

行きには名古屋で、帰りは京都で、そのほかでもいろいろお世話になりました。
本当に人に恵まれているなと感じます。
いつも感謝しています。
ありがとうございます。


2015年11月24日火曜日

"シーンの最後尾"から先人への手紙

「シーン」って何...?



TOKYO UNLEARNED episode 40
http://tokyo.unlearned.fm/day/2015/10/21

以前3LAもゲスト出演させていただいた安藤さん(Kowloon Ghost Syndicate)と上杉さん(Endzwreck、まだお話したことはない)のラジオにてこのブログのエントリ「激情ハードコアの本質を何に求めるのかという話」に対するアンサー回が公開されていました。

その後、江古田のポレポレポレにて笠沼さん(同じくKowloon Ghost Syndicate)とみちのくさん(みちのくonline)によるトークイベント「激情ハードコアとは何か」が開催され、こちらもまた90年代の話を中心に、これまであまり語られることのなかった激情ハードコアの詳細について語られています。内容は一部ではありますがアーカイブで見ることができます。
http://www.ustream.tv/channel/endless-nameless-collective

両者とも「俺抜きで激情ハードコア=90年代を語るんじゃねえ」「俺こそが90年代だ」と言うハードコアなプライドを感じさせる濃厚な内容だったので、特にアラサー以下の世代にとっては音楽やそこで語られるエピソード含め、いろんな発見もあって面白い内容です。やっぱりこの積極的な姿勢がかっこいいですよね。
このブログが提示してみたテーマに対して、初めてこういったリアクションで応えてくれたのが嬉しかったですし、こうあるべきだという姿勢を行動を持って示してくれたことについてはマジでリスペクトです。SNS時代、言いたいことも言えないというか、言う勇気もなくクソみたいなエアリプが溢れる中、時間を割いて自分の想いを回答をするっていう選択肢。下手をすれば自分の立場さえ危うくなる、そうそうできるものじゃないです。

激情シーンについては、俺自身(=3LA)は本当に"シーンの最後尾"にいると思ってます(「東京の」って頭につくかもしれませんが)。それは単なる謙遜ではなくて、このシーンはまさに安藤さん、笠沼さんが体験し作り上げてきた90年代のハードコアの歴史と地続きなもので、90年代にそのプリミティブな部分が形成されていると思っています。その時代があったからこそのEbullition、そして00年代以降の欧州激情、そして俺が体験した日本のシーンの流れだったりするので、自分の持っている今の視点や3LAが自分ひとりで作り上げたんだというような思い上がりにならずにすんでいます。あと、当時のいろいろなスタイルの音楽をこうやって改めて何度も何度も紹介することが何よりも大事だなと改めて感じました。何度もやってようやく少し伝わるくらいなんじゃないですかね。

ただ、何故あのブログを書こうと思ったのか、必要だと思ったのか、あの投稿の裏にあったテーマについては両者のアンサーの中で触れられていなかったので今の自分の考えをここで書き留めておこうと思った次第です。

(※「シーン」っていう言葉は、なんとなく使われることもあるけれど、簡単に説明してみると、映画に例えるとわかりやすい。バンドが役者であるなら、背景となる物語そのものをシーンと呼ぶことができると思う。バンドはシーンの一部でもあるし、シーンがなければバンドの評価ってきちんとできないものだと思う。曖昧だけれど。シーンなんて関係ない、っていうのもひとつの考え方だけど、俺としてはそうじゃない、というところです。)

先人たちが切り開いて作り上げてきたこのシーンの現在進行形の流れの中で、3LAのディストロがやっていることは、"激情ハードコアに関して言えば"シーンの最後尾。ディストロにおいてはOtoのサイトや当時のディストロのやり方を参考にしたし、たくさんの人のブログやファンジンとかも読んできたから。要は真似から始まっているわけです。一番楽なポジションとも言えます。でも今は、あの当時シーンの記録はほとんど跡形もなく吹っ飛んでいるというのが、僕の立ち位置からみた景色です。

ディストロをスタートさせてこの5年間、見渡してみても表立ってこのシーンの何かを村の外の誰かに伝えることの出来たライブイベント以外のアクションってほとんどなかったと思っています。もしあったならごめんなさいだけど、それは俺のところには届いてませんでした。あの当時あったファンジンもウェブジンもブログもディストロもほとんど無くなっちゃったじゃないっすかっていう。少なくともこの5年間の情報発信の状況、伝えるべく語らなければフェードアウトするのが当然じゃないっすかっていう。みんな消えちゃったじゃないですかっていう、そういうことです。

誰も手入れをしないまま放置された畑みたいな感じで、Digのやり方を知っている人だけがDigできるけど、シーンを育てることを地道にしてきたのってほんとに一部の人だけなんじゃないでしょうか。バンドだけが己の道を行き自分たちの音を研ぎ澄まして行ったけど...。いろんな情報が抜け落ちて伝わっているというその点について、シーンを作り上げてきた人たちがどう考えているのかっていうのが一番聞きたかったのが本音であります。
当時から音楽の話をしたかった人、聞きたかった人、いっぱいいたと思います。
自分も含めてだけど、外に向けて語ることを今まで放置してしまったことの責任ってないとは言えないと思うんです。だからこそ、ここから先はちゃんと残していこうよって、私からはそういうメッセージです。

でも"シーンの最後尾"は「激情シーンについて」の話であって、今サポートしている新しいスタイルを持ったエモ、ポストロック、激情ハードコア、から大きく派生し進化したネオクラスト、ブラッケンド系の流れ、そしてそれを作り上げている同時代のバンドやレーベル、サポーター、リスナーに関してはシーンの最後尾だとは思っていません。
こちらに関しては先人の誰も参考にならないというところまできてる。バンドに例えるならenvyやMONOの次を目指すんじゃなくて、レーベルに例えるならDaymareを目指すんじゃなくてね。彼らのおこぼれにあずかるのも御免だし。もう憧れていないし、飢えても自分は自分らしくあるべきだと考えています。

向かい風が強くなったらそこが先頭らしいので、そこから先は自分次第ですね。


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2015年11月8日日曜日

Downfall of Gaia Japan Tour、そしてTJLA FEST 2015が始まります。


11/14-15のTJLA FEST、
そして前後11/13〜11/16を含むDownfall of Gaia Japan Tourについて色々書いておこうと思います。
来週からは怒涛の日々が始まることが予想されるので今のうちに。

TJLA FESTはTokyo Jupiterと3LAが送る、いわば激音ファンによる激音ファンためにフェスです。
年に一度、日本を含める世界各地で音楽シーンの最前線をエモ/ポストロックや激情ハードコア、ブラッケンド/ネオクラスト、ドゥーム、メタルという分野で開拓しているバンドたちとファンが集まるようなイベントを目指しています。
かなり前にも「TJLA FESTのお知らせ」でも開催する意義のようなものについて書いていますが、強烈なシンパシーや興奮を覚える音楽を実体験できる場を築きたいという試みです。僕たちはレーベルとして音源をリリースして、流通させて彼らの音楽を伝えていこうとしていますが、それだけでは十分でないところが絶対にあって、そのひとつが実体験なんです。
彼らの音を実際の現場で体験したいと自分自身が思っているのと同じように思っている同志はいるはずです。普通の人にとってはなんのこっちゃわからない、しかし好きな人にとっては最高な組み合わせでバンドを体験できる、そんな場所にしていきたいです。
国内バンドも来日バンドも最高だったと感じでもらいたい!
関連バンド告知のRTも結構しつこいくらいにしていますが、お許し頂きたい。
自分たちだけ上がりたいんじゃない。
自分の好きなレーベル、バンド、リスナー、全員で上がりたいんだ。
俺たちが好きな音楽をしっかり根ざした形で定着させていきたい。
そういう思いでやってます。

http://tjlafest.com/
※来日するDonwfall of Gaia, The Caution Children, Years Passingの公演日程も掲載していますので是非チェックしてみてください。

開催日: 11月14日(土)・15日(日) 場所: 新大久保EARTHDOM

DAY1 (OPEN/START: 15:00/15:30)
Downfall of Gaia(GER), The Caution Children(USA), Years Passing(SWE)
Coffins, OVUM, STUBBORN FATHER, after forever, sekien

DAY2 (OPEN/START: 13:30/14:00)←スタート時間注意!!
Downfall of Gaia(GER), The Caution Children(USA), Years Passing(SWE)
Vampillia, THE DONOR, isolate, ghostlate, SeeK, Disrotted(USA)

ADV/DOOR: ¥3,500/4,000+1D

チケット代は正直かなり安いと思います。
なので「このバンド最高だ!!」ってなったら物販を是非買っていただきたい!
それがバンドの何よりのエネルギーになる。

envyの出演で話題になったHellfest出演や、NEUROSISドイツ公演のオープニングアクトも務めたドイツのハードコア・メタルバンドDownfall of Gaia、2009年に来日公演を行い、Deafheavenのアルバム・レコーディングを手がけたJack Shirleyプロデュースの最新アルバムが昨年話題になった、アメリカのポストハードコア・シューゲイズバンドThe Caution Children、Topshelf Recordsからのアルバム・リリースなどスウェーデンのハードコア・エモシーンをリードするSuis La Luneのギター・ヴォーカルによる、アンビエント・シューゲイズをフィーチャーしたソロプロジェクトYears Passingらが出演するTJLA FEST 2015が11月14、15日の2日間、新大久保アースダム(東京)にて。

国内勢の出演バンドも各々の音楽シーンの最前線の音を鳴らしているバンドばかりです。ワールドワイドな活躍で快進撃を続ける大阪のブルータルオーケストラバンドVampilliaや、世界にもその名を轟かす東京のドゥーム・デス・エクストリーム・メタルバンドCoffinsに加え、国内シーンを先導する東京暗黒ハードコアisolate、金沢から全国に名を轟かせるThe Donor、大阪激情ハードコアを代表するStubborn Father、ギターレス、ツインベース編成で新しいヘヴィネスの概念を提示するSeeK、日本独自のインストロックを追求し海外音楽ファンにも支持されるOVUM、姫路発日本代表ネオクラストsekien、激情黎明期の生ける伝説千葉カオティックハードコアの雄After Forever、東京若手ポストハードコアghostlate等が集結。さらに別日程でジャパンツアーを予定していたシカゴのドゥームメタルDisrottedも参加を表明。
数々の音楽シーンの文脈が交差するこの日は、世界各地で今も現在進行形のクロスオーバーを続けるエクストリーム音楽の進化の一部を体験できる日になるでしょう。



そしてDownfall of Gaiaのツアーに関してです。
先日MMMでのインタビューも掲載されましたが、ドイツのネオクラストシーンから始まりましたが、今ではMetalBladeと契約を果たして世界を相手に演奏している稀な出世ルートを爆進中の彼らですが、インタビューの中でも「今でも全てを自分たちで手がけている」と回答している通り、活動姿勢自体は音楽性が変わろうともDIYの精神を持ち続けています。
以前のブログで僕がDeathwishを批判しているように捉えている人もいましたが、Touche AmoreやBirds In Rowだって活動姿勢はずっと変わらずにハードコアの精神のままなんですよね。僕はその点についてはとてもリスペクトしています。
自分たちが大きいレーベルに所属していようと、そこに胡座をかいたりしない。
Downfall of Gaiaもそういう精神でやっているから、こうして日本(今回はオーストラリアのツアーもかねている)にも来てDIYなショウで演奏することを非常に楽しみにしてくれています。逆に言えば、DIYでショウができるギリギリの規模のバンドになっているということでもあります。
今盛り上がっている欧州ブラッケンド/ハードコアの現在進行形の姿を是非体験してください。去年のHexisとは全く別のベクトルだとは思います。

Downfall of Gaia Japan Tour

■11/13 (金) 大阪 心斎橋HOKAGE
孔鴉-koua- -Downfall of Gaia JAPAN TOUR-
Downfall of Gaia (GER)
sekien (Himeji)
Tainted DickMen (Fukuoka)
STUBBORN FATHER
SeeK
OPEN/START: 18:30/19:00 ADV/DOOR: ¥2,000/¥2,500+1D

■11/14 (土) 新大久保EARTHDOM
TJLA FEST 2015 DAY 1

■11/15 (日) 新大久保EARTHDOM
TJLA FEST 2015 DAY 2

■11/16 (月) 千葉 新松戸FIREBIRD
nomura×makino presents MADTRIP))) Vol.2 -Downfall of Gaia JAPAN TOUR-
Downfall of Gaia (GER)
THE DONOR (Kanazawa)
SeeK (Osaka)
零-ZERO- (Chiba)
NoLA
GOUM (Tokyo)
OPEN/START: TBA ADV/DOOR: ¥2,000+1D

チケットは下記ページからWEB予約可能
http://longlegslongarms.jp/event/tjla/

よろしくおねがいします!



2015年11月6日金曜日

YOSSIEさんのsolo exhibitionがあります。11/14〜

国内外の多くのパンクバンドのフライヤーやレコードなどのデザインを手がけてきたYOSSIEさんの個展が今回も東京高円寺のAmpにて開催されます。
SxOxBやGloom, Slight Slappers, Thee Michelle Gun Elephant, Hellchildなども有名ですが3LAユーザー的に一番近いのTragedyあたりでしょうか。前回開催されたときには僕も行ったのですが、アートワークの実物を間近で目にする機会はなかなかないので、もしお時間があれば行ってみると良いと思います。

本物のアートワークは直感を刺激します。
アートや音楽に限らず、心をオープンにし、
日々対峙する物事に対して新たな切り口、視点を与えてくれるものになるでしょう。

場所:AMP cafe 《 http://ampcafe.jp/
 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-30-1 カームステージ高円寺102

■opening party | 11/14sat 15:30-22:30
DJ :
・Lark Chillout
・NOVOiS(Novoiski&Novoisoi)

■YOSSIE THRASHGRAPHICS
京都在住。
1988~89年あたりからパンクバンドのレコード、CDカヴァー、Tシャツ、フライヤー等のイラスト、デザインを数多く手がけ、国内外老若男女有名無名問わず描く。
PUSHEAD、Mike Sutfin、USUGROW、SUGIなど参加の東京、大阪のエキシビジョンに招待。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻内SSD【メディア軸】にレクチャー講師として招待。
ギャラリー、ショップ等での作品展示と精力的に活動中。


2015年10月25日日曜日

最近の出店まとめ

お誘い頂き、はるまげさん主催のGeind Fest@浮間舟渡(10/11)、wombscape企画@小岩(10/17)に出店してきた。。うちのようなよくわからんディストロを誘ってくれるのは本当にありがたい。

その前の週は荒魂GIGに勝手に出店したから初の3周連続出店...楽しかったなぁ...
面白いのは企画に集まってるお客さんの数と売り上げは全く関係してないってことだ。その瞬間の品揃えと、たまたまそこに集まっているお客さんの趣味とマッチングするか否かって感じだ。何も買わなくて話しかけてくるだけの人も多いけど、基本的に出店で大事なのはそこだったりする。現場で話ができることが重要だ。3LAのことを知っている人やtwitterのアカウントしか知らないような人とも最近は話すことで遂に顔と名前が一致するということも増えた。何をやっている人なのか、どんな仕事をしているのかとか、そういうことを話すと偶然にもちょうど自分が知りたいことや頼みたいことを知っているということもある。うーんやっぱり現場での話は思わぬ方向に転ぶので面白い。

しかし自分はなかなか話しかけづらいところもあるらしい。実際にリアルで会っている人と、"俺がネットで発信している3LA"しか知らない人とではそのイメージは違うようで、どうやら相当真面目な人間だと思われているらしい。はっきりいってそんなことはない。かつては"界隈の良心"とまで言われた俺も今では相当にクズ化している。昨日見たAVは乃々果花だったし、その内容よりも女優の境遇(ex.アイドルから転身した)のほうに萌えるというSTYLEを楽しんだ後はシンジ君ばりに呟いたりする。


「最低だ、俺って」




そんな感じで回想録です。

まず、GRIND FEST。

 
   

まずシチュエーション面白かったです。物販スペースは会場の外。
出演バンドはグラインドコアでなくても良いらしい。メインはバンドだけでなく、アートやフード(俺たちのVESPERA!!)、ビール、レコ屋も3LAのほかにもディスクユニオンも参加。まさにアンダーグラウンドのお祭りって感じの開放的な雰囲気で、会場がスケートパークなので会場内ではバンドも演奏しつつだがランプも開放している。全バンドがっつり見ても見なくてもいいという。
あとGO-ZENのスケートランプ奏法は笑ったw
すごいねコレ...


続いてはwombscapeの小岩BUSHBASHでのイベント。
いろいろ用事が立て込んでいたのでオープン後に到着、即カレーオーダー。
小岩BUSHBASHのカレーは本当に"神"って感じだ。
この日は弊レーベルのStubbron FatherとSeeKを収録した4way splitリリース直後ということで両バンドの久ぶりのパフォーマンスが見れて大満足。小岩代表sto cosi cosiも出演していたので、この日はエモバイオレンス祭りになるだろうと予想して、Ebullition音源や激情レア盤を集めて出店した。点数は多くはないが、良いところを揃えたつもりで結果としてかなりのヒット率を叩き出したのはありがたかった。
毎回毎回、あなたがそうか!という出会いがあって嬉しい限りです。

そして打ち上げへ。
このメンツの打ち上げに秩序という言葉は似合わない。関西は打ち上げはほぼ100%って感じがしていて、そこらへんが東京との違いだと思う。打ち上げがあると結構いらんこともたくさん話すんだけど、その必要ないいらんことを話すってことがすげー大事なのかもしれない。あと良い面も悪い面もあるかもしれないけど、先輩後輩の関係も飲みの中で作られるのかも。まぁ僕は面倒を見てくれた先輩って感じの人はあまりいないし(そもそも3LAを始めた初期なんてなんのコネクションも持ってなかった)どちらかというと同志とかそういう言葉のほうが近いと思ってます。もちろんスーパーリスペクトしていますが。








  































それにしても、あの寿司やのぶりなんで10円だったんだ...謎過ぎる。最高。
マグロも美味かった。




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2015年10月23日金曜日

イベント会場を出禁になったバンドが教えてくれた大切なこと

http://gekion-yawa.net/eventdekin/

この記事の改訂版はこちらになります。

=====

ハロウィーン市場1220億円、バレンタインを圧倒 4年で倍増…SNSが支える人気拡大


という産経の記事を読んで。
まぁそうだよな、と思う。
SNSがどんどん写真とか映像とか直感的なものに特化してきたのはすげーでかいと思う。「面白い!」「誰かに伝えたい!」と思ったものが反射的にシェアされ、拡散される。
リアルの世界とネットの世界をつなぐのはSNS。
少し前はmixiやブログでテキストがシェアされる時代だったと思うが、それでも口コミだけの時代よりもスピード感はあったと思う。実はバレンタインやハロウィンなどはもちろん、ローカルな情報もネットの発達で少し姿を変えていったと思う。

有名なのが「ラーメン二郎」だ。
二郎愛好家の間で"インターネットの一般層への浸透"と"ラーメン二郎の勢力拡大"が時代的にリンクしており、その関係性が深いことはすでに明らかにされており当ブログ読者にとってはまたかよという感じだと思うが、初めての人のために簡単に説明すると「ラーメン二郎」というコンテンツが極めてネット向きだったという話だ。
00年代初頭くらいはまだ大学の新入生が入学後に入ったサークルで先輩から「すげぇ美味いラーメンがあるんだけど...いく?(半笑)」ってな感じで怪しく勧誘されることで二郎と"出会う"のが...いや、それは限定しすぎだが、とにかく出会うまでの導線はかなり限定的だったと思う。先輩からその二郎にまつわる都市伝説やオーダーのマナーなどをレクチャーされ、初対面のビジュアルで衝撃を受け、食後のスラッジさに二度と食うか!と暴言を吐き、1週間後に何故かまた並んでいる、というようなリフを経てハマっていくものだと思うが、個人ブログブーム、そして地続きで起きたmixiブームにより二郎という都市伝説はよりライト層へと尾ひれがついたまま広まっていった。ラーメン二郎とはイベントだったのだ。
話が逸れそうなので少し戻すと、テクノロジーの進化とともに、SNSと親和性の高いコンテンツが急伸してきた時代だと思うんだ、00年代の中盤以降は。

これってすごく大事なことで、口コミがネットの声として力を持ち始めたんだよね。
昔はストリートの声っていうのがあったんだけど、それがネットの声になりつつある。特に「楽しい!」「誰かに伝えたい!」の感情はInstagramやTwitter,facebookで瞬間的に伝わっていく。逆に言うと、人がiPhoneを取り出して写真を撮ろうとしない出来事は多くの人にとってあまり面白い出来事ではなく、どうでもいいのかもしれない。それか完全に夢中になっているか。








そういうことを考えている矢先にmilkcowさんがやらかしてくれていたようでw
僕は見に行ってませんが、Twitterでみんなのmilkcow写真&映像が一気に流れてきて、「天才か....」と声を出してしまいました。
こうやって写真や映像が拡散されることで人々へ与えるインパクトはとんでもないですよね。シーンの垣根を越える!とか言ってても結局拡散されなければ現場で起こっていることって無いものと同じなんです。そこにいた人の記憶に残るか残らないかの。それくらい冷たい世の中です。だって他にも衝撃的な情報はいっぱい溢れているからね。
でも人の記憶にも記録にも残ったこのアクトは伝説的だと思います。
たぶんECHOSのチケット買って損したと思った人はいないはずで、そして、お客さんが「次のイベントもすげーことが起こりそうだ」と期待感を持ってくれればきっと次のチケットも売れます。すべては期待感で動いているような気もします。

ただこれはなんでもかんでもめちゃくちゃやればイイというわけではなくて、milkcowの場合はそれをパンクの範疇の中で表現しているのが天才的だという話です。
これは"プロレスセンス"と言ってもいいかもしれません。
むちゃくちゃなように見えて、会場の空気をコントロールしていますし、エンターテインメント的にもしっかり盛り上げた上で自分の技も魅せていくという高等テクです。前から思っているのですが、プロレスセンスは芸術やる人にとって大事なものなのでプロレス観戦は必修科目でもイイと思います。

つい誰かに教えたくなる魅力的なもの

それはきっと普遍性のある良いものなんだと思います。

音楽の音の部分だけで勝負する、

というのももちろん大事ですが、まずリングにも登っていない場合もあるので、そこは注意しましょうという教訓を教えられたような気分です。

まずは人の目を引けと。

そして必殺技をかけろと。

そんな感じです。
この伝説的なアクトも、実はオーディエンスの期待感とバンドのテンションが化学反応を起こして作り上げてしまったのかもしれません。
当然ですが、会場は出禁とのことです....。


追記;
本当に書きたかったのは人の意識を変革するのは音楽よりもテクノロジーなんじゃないかということを思ってたんだった。(思い出した)
ちょうどジョブスの本を読んでたからなんだけど
良い音楽を作る=ウォズ(アップルのコンピューターを作った人)
良い音楽として売る=ジョブス(アップルのコンセプトを作ってマーケティングした人)
全員がウォズだったらアップルは無かったし
今の僕らの生活ももっと違ったものになっていただろうということ。
それが良いか悪いかわからないけど。
人に届けるとは
人に価値を感じてもらうとは
それはどういうことなのか....






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2015年10月19日月曜日

音楽レーベルについて考える良い本はないものか

良い本はないものか探しています。

レーベルを始めてから一番参考になったのはGROOVE誌の2011年秋号『人気レーベルのすべて』という特集のあった号。

最近まで貸していたので、また返してもらったので再び読み始めています。
基本的にクラブミュージックというかDJ向けの雑誌なのでパンクハードコア的にはあまり接点がなさそうだったが、パンクやインディのレーベルを特集している書籍もないので何か参考になるものがあるだろうと思って買ってみたのだが、意外とこちら側にも響くものがある。というか、本当に大切なことというのは普遍性があるのでジャンルなんて関係なくなるんですよね。
2011年の号なので、現在はまた状況が変わっている部分もあるんだけど、普遍性のある部分について時代は関係ない。 

特集されているレーベルは設立の経緯も様々だが、DIYでやっているレーベルオーナーの発言は含蓄がある。普通にレーベルとかしてなかったら読み流してしまうような発言が多数。

STONESTHROW「いつも賭けに出て、意外性のある音楽をリリースしてきた」
UBIQUITY「作品をリリースする上で大事な条件はタイムレスでクラシックであるということ」
MAD DECENT「レーベルというのはオーディエンスに何かを伝えるための文脈なんだ」
iK7「どんなジャンルにおいても、インディペンデントでやっている音楽の方が断然面白い」
INNERVISIONS「かつては、レーベルのA&R、ディストリビューター、レコード屋のバイヤーと多くのプロによるフィルターがあり、それらを通過した音楽だけがリスナーの耳に届いた。でも今は音楽の量は増えているのにフィルターは薄くなっている」
BROWNSWOOD「レーベルの役割というのは音楽をサポートし、新世代を応援すること」 

オーナーがDJをやりながら現場に立ち続け、新世代の層とも接点を持ち続けているのも重要だ。きれいごとを言っているんじゃなくて、そうじゃなきゃダメなんだと結論に行き着いているのがわかる。

フォロワーを育てることを怠ったシーンはすべて衰退している。
逆に周りからダサいと言われても、若い層に向けてメッセージを発信し続けているシーンは今、その成果が出てきて明暗が分かれていると思う。
ディストロごっこ、レーベルごっこじゃなくて、本物が求められている時代だと思います。


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2015年10月17日土曜日

90'sの日本語ロックは今聴くと結構かっこいい



んだよなぁ。
ele-phantのアルバム聴いてから、やっぱ日本語めちゃくちゃかっこいいなと思い色々昔聞いていたものを聴き直しています。でも今の2010年代以降の日本語ロック聞いてても全然何も響かないウンコでしかなくて...それは一体何が違うんだろうと考える。好みの問題で片付けずに真面目に考える。聞いてたものの中から90年代後半のものをピックアップしてみました。

90年代後半は日本語ロックンロールをキッズに広めたミッシェルとかブランキーも流行って、グルーブマスターのTheatre Brookもブイブイ言わせてて、オザケンが日本語詞を追求してて、フィッシュマンズとかもいて色々な方向ですげー金銭的にバブリーだったのと同時にすげー音楽的な時代だったと思うんだけど00年代以降どうしてこうなった?って感じです。当時は何もかもがJ-POPという枠に無理やり押し込められていたので、不自由さもあったと思いますが、逆にいえば広い世界への導線はきちんとできていたように思います。オザケンをDIGれば、彼らがどんな曲の作り方をしていたかもインタビューで出てきます。モータウンとかのレコードを片っ端から聴きまくって最初の10秒くらいでイントロで掴みのない曲はすぐ次の曲へ、というような聞き方をしていたと答えて、そのときはなるほど〜〜〜って思った。オザケンの曲ってイントロ力強くてすげーコマーシャルなんですよね。というか、作り手のレコード聞いている量が尋常じゃなかった時代だと思います。

そういや昔、Firestarter(ex.Teengenelate)の人が少なくともレコード2000枚聴いてない奴とはバンドはできないと言っていたのを覚えているが、いま考えると2000枚でも少ないよなぁ。ディストロで今までレビュー書いてきたのが5年で2000枚くらいだから5年間普通に音楽買って聞き込んでたらそれくらいまでいけちゃうってことだし。聞くのとコピーするのと作るのはまた違うけど、たくさん聞かないとかっこいいポイント、切り口が甘いくなるのも確かだと思う。量が質を担保するって考え方を信じる。そうやってやってきた。

そんなことを先日レーベルの翻訳してる人とトークしていたのですが(いっしょにele-phant聴きながら)、やっぱりなんもかんもBump Of Chickenが悪い!という結論に達し、それは冗談としてもボーカリストが詞について向き合い方が変わったように感じます。クラシックを学んでいない。ミッシェルもブランキーも僕らの上の世代からは馬鹿にされてたように感じますが、少なくともロックンロールの歴史で重要だったビート詩人たちを絶対に読んでいる詞を書いています。詞であれ音楽であれ何かしらロックの文脈に沿ったものが生まれていた時代だし、それが受け入れられていた時代なのかも。Mr,ChildrenもマジでRadioheadだしGoing Steady〜銀杏BOYZもUKロックの流れを汲んでいます。ジャパンにとっての邦楽って当時まだ歌謡曲と洋楽とのクロスオーバーだったと思う。洋楽へのコンプレックスだったのかもしれないが、日本独自の邦楽ってのが00年代以降なのかなぁ。まぁ、90年代から今も活躍している人の歌詞もまた歌謡曲に逆戻りしているような気がするけれど。日本語歌詞について考えることも少なくなっていたけど、これからまた色々聞いてみようと思いました。

なんにせよele-phantのTOBIRAはまじで買ったほうがいいですよ。
3LAでもAmazonでも良いんで...。


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2015年10月16日金曜日

ボッさんことtha BOSS(from THA BLUEHERB)のソロ聴いてます

IN THE NAME OF HIPHOP(2CD生産限定盤)
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『TOTAL』を聴いて、もういいかなぁと思っていたがやっぱり買ってしまった。

そういや昔3cm tourがERAでブルーハーブのオープニングアクトやってたなぁというのを思い出しつつ、我々あの頃思い描いていた未来よりずっと先まで来ました。TBHは2ndのSell Our Soulが出たときに存在は知っていて、THE LINERSやってたときに登戸のスタジオでよく深夜に店員がかけてたなー。そのあとyoutubeがだんだん大きくなってきてフジロックの「ill beatnik」の動画みてやられたんだよな。で、当時はP2P違法ファイルやりとりが盛んだったのでLimewireで音源を落としまくった。今じゃ考えられないが、当時は緩かったしネット上に勝手に録音されたライブ音源なんかもたくさんあった。

がっつりハマっていた時期を抜けて、いまはブルーハーブも冷静に見ている。当時何回も聞いていたリリックが呪文だったことに気づいたのは仕事をやめてからだった。あんだけたくさん聞いたのに言葉の意味が、そういうことだったのかとわかるのは今になってのこと。現実問題を何ひとつ解決することのない"呪文"の言葉をなぜあんなに信奉していたのか、いまはわからない。とにかく俺もキッズの心があったし聞いてて気持ちよくなってた。でもそれじゃダメなんだ。ラップだろうとハードコアだろうと気持ちの良いだけの言葉を繰り返しても何も救わない。つまり自分はボッさんの言葉の真意まで理解していなかった。"呪文"にしてしまうと、どんな崇高な言葉も、古びた会社のスローガンと同じように無意味なものにしかならない。ということに気づいて、また別の視点で聴けるようになりました。

ブルーハーブのライブはPhase3とされる時期以降のライブしか体験してないんだけど、そのライブのテイストと実際の音源とのテイストは結構ギャップがあって、『TOTAL』のときはさらにその溝が深まって聞くのも疲れるし全然聴き込まなかった。このソロ作はブルーハーブのライブのほうのテイストにより近いものになっていると思う。音も『TOTAL』よりずっと直球で感じで好みだし、方向性も明確。田我流とか客演陣もかっこいい。でもB.I.G JOEとの曲はそんなに印象に残らなかった。ゆーざろっくとの曲は....、やっぱり特別なものが宿っていると思う。歌われている内容もバッキンザデイものが多くて、人生の折り返し時点を過ぎて、まだまだやりますって宣言にも聞こえるし、これで死にますって遺書のようにも聞こえる。

追記;これ、追記というか訂正なのですが、最初微妙かなと思ったB.I.G Joeとの曲が結果的に一番聴いてる曲になってました。後から効いてくる。今はこの中でも最高に好きな曲になった。




1stでブレイクした時の彼らはちょうど30代くらいだし、44歳になって今の彼らのライフステージと自分の現状とが違いすぎなのは...って感じなんだけど自分にひっかかる言葉はとても多い。なんでも激情ハードコアに置き換えるのが悪い癖なんだが、30代、40代と、成長して見えてる景色を歌えるかってところで、かっこいい生き様を提示できるかっていう面で負けちゃいけないなー。今のバンドシーンに若者がいないってよく言われるけど、若者が憧れるだけのかっこいい音と生き様晒している人がいくらいるのかっていう話にもなりそう。「ああ、俺もそう思ってたよ」って思えるバンドがいくつあるんだろう。いわゆるシーンの最先端にあるクロスオーバーの音楽は若いバンドが多いから余計にそう思うんだけど、ポジティブに未来を描けている人ってあんまりいなくて刹那的。レーベルとかディストロやってるすこし上の人間がそういうことを考えているのかな。がんばってサポートしたりインタビューしたりしたバンドがあっさり解散したり。長距離走者の孤独。あ、これもB'zなんだ。(悟り)

では自分はどうする?わからん。
成功したいんだって人と組みたいとは思う。
若いバンドには若いバンドでないと見えないことがあるし、30代、40代でもきっとそこからしか見えないことがあるね。そういうのを歌われると涙腺が緩みますね。おっさん化してんだろうな。

↓オープニングからコーヒー吹いてしまったw

でも最後まで見てしまうんだな。

2015年10月12日月曜日

アンダーグラウンドなバンドが平和な街に出て演奏するとどうなるか〜京王線と小田急線が交差する時、物語は始まる〜



物語の舞台となるのは、東京・多摩丘陵。
都市部の住宅難を解消するために建設されたニュータウンによって、住処を追われることになったタヌキたちが、自分たちの故郷を守るために人間相手に戦いを挑んでから既に20年が過ぎていた。郊外に建設された巨大な人工都市『多摩センター』は今や人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
多摩センターは京王相模原線と小田急多摩線、そしてモノレールがクロスオーバーする多摩市、町田市、相模原市の国境付近に位置し、その駅前はサンリオ・ピューロランド、ベネッセ(a.k.a 進研ゼミ)の本社ビルが見下ろし、クリスマスシーズンには恋人達を祝福する巨大なイルミネーションに包まれる。そんな平和な街に年に一度開催される"荒魂GIG"は、圧倒的な違和感を持って存在感を発揮し続けている。

「第1話 Broiler大地に立つ!」


























荒魂ギグとは?
http://aratamagig.blogspot.jp/2013/09/2010daybreak-noiseincident-20102011.html

2010年からDAYBREAKと満州候補者で企画していた『NOISE+INCIDENT』が『荒魂ギグ』と改名され開催されているDIYなパンク・ハードコア祭。名前の『荒魂』の意味は「荒々しく活動的な作用をする魂の働き」という意味があるらしい。そこから転じて新しいものを生み出す力、などという解釈もあるとのこと。自分は八王子市に住んでいるときは隣駅で開催されていたので観に行っていて、去年は出演者でも出ましたが今年2015年は普通に客&ディストロ出店(勝手に)という形で参加させて頂きました。



この『荒魂ギグ』が普通の野外イベントと差別化され、楽しみにされている一番の理由はそのシチュエーションにあります。普段は文字通り地下ライブハウスのシーンで活動を拡げるアンダーグラウンドなパンク、ハードコア、メタルと言ったエクストリームな音楽を奏でる爆音バンドが平和な街に出て来て演奏するのですが、会場が街の一角の公園にあり比較的通行人が多い場所であるということもあり、本来出会うことの無い、出会う必要のない"あちら側"と"こちら側"の人間の交流が生まれる"場"が発生します。
このイベントの参加者とは出演者やオーディエンスだけでなく、一般市民である通行人も強制的に含まれる可能性があり、なんとも予測不可能な要素と、それら一般市民から放たれる冷たい視線が「むしろ気持ち良い」というドM的発想から来る謎の高揚感が時としてバンドに思わぬ作用を及ぼし、伝説的なアクトが成立することもしばしば。



今や伝説となっている2013年のCosmic Neuroseのアクトは僕も実際に見ていましたが、インパクトのあるステージングというのは、パンク・ハードコアを聞いたことがない人をも惹き付ける魅力があり、これぞパンクというエネルギーに満ちあふれたものでした。そもそも、ライブハウスやスタジオライブなどで人が来るのを待つようなスタイルではなく、自らアウェイな場所に身を乗り出して行く姿勢こそ、今のシーンに必要なことかもしれません。わけわからないままエクストリーム音楽を楽しむ家族連れ、女子高生、老夫婦なども確認できるのはとても面白いです。"無理矢理にでも接点を作りだす" ←これってすごくクリエイティブなことじゃないですかね。うるせえ..と思っている通行人の方も多いと思いますが、面白がってくれているキッズの中にはパンクなどに理解が生まれ、後にこれはそういうことだったのかと分かる日が来るかもしれません。ライブハウスに客が来ない、と嘆くのではなくポジティブに外へ出て、煙たがられ、それでも工夫を凝らしてまた出て行く、と。ライブハウスの中ってある意味、守られていますからね。もっと外へ出て行こう。そういうメッセージを勝手に受け取りました。



先日Tokyo Unlearnedに招いてくれた安藤さんがギターを弾いているKowloon Ghost Syndicateも出演していました。Voの笠沼さんはMCでしっかりイベントの趣旨やカンパが寄付に使われることなども説明していて、時にシリアスにMCすることはただ馬鹿騒ぎしているだけじゃないってことが伝わるし、流石だなぁと思いましたし、その後の安藤さんのMCはバンドマンでも結婚できるしなんなら住宅ローンも組める!という謎のアピールでした。大変勇気づけられます。ディストロもNovembre Records,Unknown Pleasure,3LAという感じで勝手に路面に展開していく感じも面白かったです。好きなようにみんな何か持ち寄ってくるのも面白いと思います。去年は某バンドの方がリリカルスクールのCDを配布していましたし。


























今回2015年の荒魂GIGのトリを飾ったのは以前ブログでも取り上げたBroiler。(Broilerについては過去記事『Mr.Childrenから受けたトラウマをGrindに昇華して叫ぶBROILERというバンド』参照)
やっぱり暴れ回っているバンドが出てくると通行人も面白がったりしていて、隣接する立体駐車場から見下ろしている家族連れもちらほら。女子高生にも人気でした。パンクやメタルといったエクストリームな音楽のリスナーというのは過去にそういった音楽の"洗礼"を通過している人達ですが、パンクの衝撃を与える一番のシチュエーションって不意打ちだと思っていて、洗礼をまだ受けていない人達に向けての不意打ちはライブハウスではなくて街中で予想外の展開からの一撃っていうのは大いにアリだと思いました。
うるさい音楽をうるさい音楽しか鳴っていない空間に持ち込んでもノイズにはならないんですよね。うるさい音楽を効果的なものにするには静かな空間に持ち込む事。周囲の状況とは異なる「違和感」を作り出すことがインパクトを作り出すことのヒントになるはずです。どうやって音楽に耳をかたむけてもらえるのかを考えた時、音楽だけでなく、どんなシチュエーションでそれが鳴らされているのか、も考えるべきなんでしょう。

Cosmic Neuroseは来週、多摩センターにCOME BACKするそうです。必見。





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2015年10月3日土曜日

怒りが、音楽の質を担保する。(怒れ若者編)

前回に引き続きTokyo Unlearnedにて収録された後編は公開されました。
前編のときの記事はこちらになります。
相変わらずハイコンテクストというか背景を説明不足すぎるなぁ,,,
トーク力養成セミナーとか行きましょうかね。

http://tokyo.unlearned.fm/post/130192484617/episode-37-20150930-interview-with-mizutanilong

主にネオクラストについて語っていますが、「音楽の定義」などはなるべく簡単な形で紹介させてもらいましたが、奥のほうへいけばもっともっと深く入り組んだ世界が待っていると思います。以前、ネオクラストが盛り上がって注目されていたときに書いた3LAのネオクラスト記事と異なるのは、僕はこの動きを「クロスオーバー」として定義しなおしていることです。何をもって「ネオ」とするのか。ネオクラスト以降のポストメタル化、ブラックメタル化の動きも、この「ネオ」について考えると捉え易くなるのでは?
キーワードは探究心。

僕は音楽をただの空気の振動だとは思っていません。新しい領域に踏み込んで行こうとする人の冒険心、探究心、勇気について語ることは大切なことだと思っています。結果がどうであれ、僕らが音楽から受け取ったもの、そして伝えて行きたいものは空気の振動だけではないということです。ネオクラストに限らず、パンクやハードコアを語るというときに思想も語らなければ嘘でしょう。

00年代後半に激情ハードコアは失速した、と語りました。多くのバンドがテンプレ化の罠にハマり重要なコアの部分を見失っていました。スペインの片田舎である時代に大量発生したネオクラストバンドはヨーロッパ、そして東欧、アジア、アメリカに流通していきました。ジャンルを流行らせたのはドイツのAlpinistの登場、そしてアメリカで誕生したMasakari、両者が奇跡のスプリットをリリースしたのが2011年。SouthernLordもディスコグラフィ音源をリリースし、Deathwishもそういった音楽性のバンドに寄って来た印象がありました。その後、両バンドとも活動を停止し、盛り上がるかに見えたムーブメントはゆっくりと失速していきました。ネオクラストだったバンド達も音楽性を変化させていきました。幸運にもジャンルとしての形は残り、日本や東南アジア、ロシアやウクライナなどで未だに良い動きが生き残っています。

Alpinist等の第三世代のネオクラストと、スペインのオリジナル勢とを比べるとその方向性は真逆だったと思います。激情ハードコアやメロディック、モダンハードコアとクラストサウンドの組み合わせ、と捉えるのはわかりやすいのですが、スパニッシュ勢はそのクロスオーバー以前に、カスカディアンブラックと同じように自分達の民族、国、流れている血の中に一体何があるのかを見つめなおしたんだと思います。
キリスト教以前に元々の宗教が存在したヨーロッパ諸国とは違い、アメリカの場合は自分達のほうが侵略者ですから、キリスト教憎しという風にはならず、人間はどこから来たのか、どこへ向かうのか、という辿り方をしたのがカスカディアブラックだと僕の中で認識しているのですが、まず大地を讃えそして宇宙へ向かい、最新アルバムで観念的なアンビエントに辿りついたのは納得のいく説明ができます。その三部作からの変貌について納得のいく説明をしたレーベルやディストロ、レビューサイトなどはあったのでしょうか?当時は見つけられませんでした。それはひとまず置いておいて、ネオクラストに関しては核となるのはスペインの血の部分ではないでしょうか。Ictusの歌詞を翻訳していた上地さんも歌詞や言葉の中にあるニュアンスを捉えるために、スペインの歴史から調べながら翻訳をしてくれたのを思い出しますが、あの国の持っている歴史をやはり音楽やその思想に反映していると思います。諦めにも似た怒りや哀しみの感情です。
いま日本や東南アジアが熱いと語っていますが日本の魅力、そこをいかに掘り下げられるか、というところが重要ですよね。

福島郡山の話は前回ブログに書いていた内容でしたね。話した事も忘れてて先走って書いてしまっていました。僕のことを「ネオクラストのドン」と安藤さんは言ってくれましたが、僕より詳しい人は鬼のようにいて、ハードコアというジャンルに関していえば僕はニワカもいいとこだと思っています。でも一つハードコアの良さをあげるとするなら、怒りのエネルギーがとてもポジティブなものを生み出すということです。

怒りについてですが、怒りはとにかく大事です。
3LAディストロを始めた時、レーベルを始めたとき、やはりそれなりに現状に対して怒りは持っていました。始めた当時は本当にエモや激情ハードコアのレビューはポエムみたいなものばかりで読むに値するテキストはほとんどありませんでした。むしろ2chやmixiを重宝していました。あのときの感情があったので今でもレビューは大切だと思っています。レーベルを始めたときにスペイン語の翻訳をうえちさんに頼んだとき、彼も当時リリースされる洋楽の日本語訳についてよく怒っていました。僕もたいしたことも言っていないライナーノーツに対して不満をずっと持っていました。俺等はこうなっちゃいけない。その怒りが結果としてポジティブなものになったと、今では思います。こうしてお誘い頂ける日がくるとは思いもしませんでした。

先日、激情ハードコアがいまやギターロックのサブジャンルに組み込まれているという話をみちのくさんから聞かされたときもそうですが、そういったことに怒りを感じるか感じないかということが分かれ道になるのかもしれません。激情ハードコアが「ギターロック」とかロキノン系のヤワい音楽の一部として認識されてしまった原因は、怒りも思想もない「激情ハードコアみたいな音楽」を垂れ流す「激情"系"」とされるバンド達にあると思っています。そんなつまらん馴れ合いのシーンに甘んじる先輩バンド達に迎合するのではなく、「そんなもんがあんたらの激情ハードコアなのかよ!!俺たちはこうだぜ!!」と、熱いDISを浴びせかける若き激情ハードコア(しかも新解釈)が出て来たら僕は断固支持します。この閉塞感に怒りは感じてないのでしょうか?むしろこのネガティブな状況はチャンスだと思うんですが。何かに不自由を感じるなら、そこに創造性の働く余地があります。

怒りの質が、音楽の質を担保すると言っても過言ではありません。逆に、現状に怒りがないなら怒りの音楽をやっても嘘にしかなりません。演じるだけっていうのも結構惨めだとおもいます。ネオクラストについてもメロコア的扱いをされることには怒りを覚えますが、その怒りがいまこうしてテキストを書かせていると思うと、本当に怒りが消えてしまった瞬間、人がどう変わってしまうのかが怖いです。そのときは廃業ですね。

ここまで読んで、他のバンドと一緒にするんじゃねえカス!という怒りを持っている若い激情バンドがいるなら是非うちのレーベルと組んでほしいです。ご一報ください。


最近いろいろなことを考え直しています。
自分が本当にやるべきことは何なのか。



P.S.
完全に余談ですが、福島についていったマレーシア人のひとりが同行者に洗脳され、帰国後やたら日本のアイドルのツイートをRTしてくるようになってしまいました。
僕はどうしたら良いでしょう...



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2015年9月25日金曜日

Tokyo >>> Fukushima Unlearned

Endzweck上杉さんと Kowloon Ghost Syndicate安藤さんにより運営されているパンク・ハードコア界の情報を発信しているネットレディオ、Tokyo Unlearned FMにゲスト出演させて頂きました。
1リスナーからディストロ、そしてレーベルを始めるまで、いろいろ語っています。話が長くなってしまったため、前編/後編にわけて収録しています。

http://tokyo.unlearned.fm/post/129677996787/episode-36-20150923-interview-with-mizutanilong

前編ではこれまでの3LAの活動を振り返るような内容なので、以前から3LAをチェックしてくれている方には既知の内容が多いと思いますが、後編では世界のネオクラストについても触れており、現在進行形アジア・ネオクラストについて公に言及したのは初だと思います。他の回も合わせて、是非チェックしてみてください。

ちなみに私の一番好きな回はMINORxUさんが出演されている回ですが、僕の語っている内容もその回を聞いた上で聞いて頂けると流れがわかるかと思います。自分の語りを聞いてて思うのは、とにかく説明がないというか主語や目的語が抜けてるから、聞いてるほうはそれを補って聞かなきゃいけないんだなぁと思って反省しています。また、収録外の時間でも激情ハードコアを聴く高校生のことで盛り上がったり、安藤さん個人への自分の疑問をぶつけてみたりして、いろいろな発見もありました。

内容のほうですが、最初にkillieをかけさせてもらったのは、自分にとって単純にkillieが英雄だったからです。上の代の人にとってのenvyは特別な存在だと感じているけど、僕からすると、ある時点で新しい景色が見えていて、その景色が見えた上で自ら踏み出して"あちら側"に渡っていた人達だと思っています。killieも蝶蛾の時点で次の景色を見ていたバンドだと思っています。彼らは変化を望んで踏み込んでいったバンドです。自分が感じたシンパシーという点においては、killieにはenvy以上の思い入れがあるわけです。リアルタイムだしね。だから、自分より下の代のリスナーがenvyやkillieを崇拝する気持ちとはまた別なんだと思っています。

その世代的なところはMINORxUさんの回を聞けばよくわかると思います。90年代終盤から00年代初頭にかけての所謂DIYパンクシーン、そして00年代中盤から終盤にかけての激情ハードコアシーン、それらもまた世代的な隔たりはあるけれど...では2010年代は何があるんだ?なにか特筆すべきカルチャーは残せているのだろうか?SNSに投稿されているものが残るはずないと感じていますが...。
インターネットがいろいろなものを壊しました。メディアを個人が持てる時代になり、多くの壁が取り払われた事により、自由がひろがったように見えて、パンクのもつ音楽の意味も薄れている様にも感じます。MINORxUさんが、当時のバンド達が上に登って行くと同時に、シーンも消えて行ったというようなことを言っていますが、まさにその通りだと思います。ツールに関しても、こんなものがあればいいのにと思っていたネット以前の人達のほうが、最初からネットに触れている今の世代よりもネットを使いこなしています。

ただネットが発達したことにより良い事もいっぱいありました。東京だけがシーンじゃないという当たり前の事実、多くのグッドバンドにリーチしやすくなりました。それによって東京という存在に対して感じている閉塞感を打破する鍵は、地方=東京以外にあると感じるようになりました。ネオクラストの勃興はスペインのガリシア地方の田舎町、シーンの中心とはほど遠い距離を保った場所からひとつのオルタナティブな動きが生まれました。日本で言えば、東京ではなく姫路からジャパニーズネオクラストを名乗るバンドが現れた事もある種の必然だったのかもしれません。

先日は福島にBand of Accuseの企画(sekienやGOUMも出演)を観に行きましたが、対バンもネオクラスト、クラスト、ラップコア(?)でDJも70'sパンクやヒップホップをかけ、お客さんも革ジャンやスキンズのような人もいて混沌としていましたが、この多様性を許す感じが新しいものが生まれる隙間になっているようにも感じました。東京はそれぞれの界隈で固まってしまっていて、意外と界隈間の交流は少なかったりします。新しい人(=ノイズ)が入り込む隙間がないんですよね。地方だと音楽人口自体が少ないが故に、ジャンルは違っても協力し合ったりというのは当然のようにあるそうです。福島の企画には何か新しいものが生まれるヒントがありそうな気はしました。いっしょに同行したマレーシア人x2名も日本のバンドに感激しまくっていましたね。

人間の思考はパターンを分析して整理しようとするそうです。その理解をはみ出したところに本当の創造性があると思います。いかに「はみ出すか」を考えると、シーンの主流から距離を置いて考える、という状況は必要です。中に入り込むと見えなくなるものは多そうです。

3LAはいまでも結構距離の取り方は気をつけている。
進んで近づいて行くこともあるけど、いつでもオルタナティブな提示の仕方をしたい。
だから今でも考え続けている。
Unlearnedっていう言葉は「無教養な」という意味があるそうです。「無知の知」という言葉があるとおり、自分が何も知らない、という姿勢でいる限りは学ぶことが出来ます。「俺は知っている!」という情報強者的なスタンスは、意外と見落としていることも多いと思いますよ。

まぁこのラジオ、僕の回はあんまり需要ないですよと言ってたんで反応はどうだかわかりません...。


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2015年9月14日月曜日

激情ハードコアの本質を何に求めるのかという話

新ブログに改訂版を掲載。
http://gekion-yawa.net/real-screamo-1/
======

ゆまっちさんのツイートが異常に伸びていました。
激情ハードコア最近聞いているんだけど何聞いていいかわからん!
そもそもどこで買えるかわからん!
という声は前々から聞いていたけど、このツイートの伸び方をみて、本当に何かしらの定説はあっていいんじゃないかなと思いました。昔はコミュニケーションの場であったmixiが消滅、2chも衰退、twitterではラーメンとアイドルの話題ばかり(by某氏)という絶望的な状況下、音楽の話題でどこで話されているか全くわからない。特に90年代終盤〜00年代中盤にかけて地下音楽シーンでムーブメントになったこの「激情ハードコア」というジャンルに関しては、ネットの意見が中心になっていて、ディスクレビューも微妙なものしか残っていない。あっても「emo」のくくりに取り込まれてしまっていて、とんでもなく世間的な評価は低いサブジャンルです。良い面としては、未だにアンダーグラウンドの立ち位置をキープしているのでコアなリスナーが残っていると思っています。

このリストにあがっているのがかっこいい音源ばかりだということについては異論の余地はありません。他にも良いのはありますが、これをピックアップした人もあまり昔から聴いていたわけではないみたいなので、それ故に初心者にとっては良い指針になるんじゃないかと思います。ディスコグラフィ盤CDをリリースする、というアクションも後世にとっては非常に重要だなと改めて感じました。

ただ、激情ハードコアってそもそも何なん?という話になったときに世代間、地域間の意識の断絶については理解しておく必要があると思います。激情ハードコアの本質を何に求めるのかという話です。これはそれぞれ個人個人で定義が異なる問題ですが、僕はEbullitionというレーベルこそが激情ハードコアのスタンスを体現していると思っています。90年代の激情ハードコアの中心地はアメリカにありました。2000年代に入り、それはヨーロッパへ移っていきます。日本にはアメリカとヨーロッパの両方から情報が入って来た形になっていたと思います。このツイートであがっている2000年代のリストをみると、それがよくわかります。90年代はUSバンドが多く、00年代はEUバンドが多いですよね。日本でも激情バンドが大量発生していたのが00年代です。2010年代に入り、そのほとんどは消えました。消えたバンドについては知ったこっちゃないというのが本心でしたが、最近みちのくonline店主と深夜のラブレターをやりとりしたり、gauge means nothinsカサヌマ氏にインタビューしたりする中で自分自身かなり考えを改めさせられました。とんでもない思い違いをしていたみたいです。

海外ではどうだかわかりませんが、今の国内での意見は「時代に合わない音楽の作り方をしているバンドは消えて行って当然」というような見方があるように感じています。それはある部分では真実だと思います。時代に適合している音楽だからこそ広く支持され、後世に伝わっていきます。ただ、その伝わり方が正しいかという問題については、「ほとんどの場合において、物事は本質が伝わらない」というのが真実なんじゃないでしょうか。
90年代のebullitionが提示していた激情(そんな呼び名は向こうでは無い)と、00年代のEUでムーブメントになっていた激情は違います。日本で発生したムーブメントはもっと別物です。日本の国内音楽シーンを考えてもわかりますよね。

売れていれば正しいなんてことも、売り方が時代にあっていれば正しいなんてこともないはずです。物事の本質を捉えようとする知的な視点は不可欠で、それがなければ「激情」というテンプレにハマった全くの別物の音楽です。いまのDeathwishのスタンスはレーベルには悪いけどそのテンプレを助長しているようにも感じます。同じスタジオで同じエンジニアで同じテイストのジャケットを作ってって、それはもうファクトリーじゃないですか。Ebullitionはテンプレにハマりつつあるストレートエッジに対して、俺等はこういうのもありだと思うぜ?というオルタナティブな価値観を提示していました。この両者のスタンスは対極にあると言えます。Deathwishのバンド達はもちろん素晴らしいし、音楽のクオリティも高いと思いますが、それらが売れているからと言って2010年を代表する激情ハードコアと評価してしまうのは、重要なことを見落としていることだと気づきました。

物事の本質は正しく伝わりません。伝わるのは「誰にでもコピーしやすいわかりやすい表現」です。envyのサウンドをまるごと再現しても、ブルーハーブのリリックをコピペしても彼らの表現しようとしていたことを理解することも、思想を手に入れられるわけでもありません。それはネオクラストの話でも同じです。これはディスクレビュー本、ほんとうに作らないといけないかもですね。続きはそのときに書きます。


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物事の本質はその原始の部分にあるはずです。






追記:以下ツイッターの反応
90年代は聴いてたけど、00年代でもう追わなくなったって意見もちらほら。
ただやっぱりこの記事が届くのも90年代通過組のほうが多いようにも見受けられました。
異論、反論、ぜんぜんウェルカムですよ。

































↑この人がいちばん酷いw

2015年9月9日水曜日

続)自分のツイッターの解析してますか?〜数字よりも大切なことがある〜

はい。

前回は「エンゲージ率」を稼いでいるツイートはなんなのか、という話までしました。
だいたい予想がついていると思うので先に結論を書いてしまいますが、要するに「文字だけのツイートは弱い」ってことです。
文字だけのツイートより画像付きのほうが反応がある。
URLだけ貼るツイートよりも、そこに自分なりの感情をぶちまけたほうが伸びる。
前回の投稿では僕のクソみたいなツイートのエンゲージ率が2%程度だったことはお見せしました。クソツイートで2%というのは高い方だとは思いますが、今日はクソなツイートでも画像をつけるとどうなるかをお見せしましょう。

テキストとしてはThis Is クソツイート。
ただ「メシや」というだけのツイートにあのちゃん(ゆるめるモ!)の画像を添付してみたところ、




エンゲージ率、27%です。
このツイートをみた1/4の人間が、つい画像をタッチして表示してしまったということになります。
これは"あのちゃん"がかわいいからということも大きい理由でありますが、例えばライブの告知などで画像付きのものとテキストだけのもの、で比べてみるとその違いを体感できるかと思います。反応はぜんぜん違います。
ちなみにこのツイートは1ファボしかついていませんでしたが、もうひとつ試しにツイートを割と気になるタイトルをつけたブログについてツイートしてみました。こちらはRTとファボが数件つきました。


はい。
今回のネタはさっきのツイートよりもエンゲージ率は下がって16%、でも高いほうですね。ただあのちゃんには負けます。
タイトルに「童貞」「可愛くていい子」「オッサンに寝取られ」という気になるワードが入っているのでついURLを踏みやすいと思います。これはブログのタイトルのつけたかたも上手いです。これがテキスト無しの、URLだけのツイートだったらどうでしょう。たぶんわざわざURLの先を踏んでみようという人間はすごく少なくなってしまうんじゃないでしょうかね。そこまで検証する気もなかったのでしていませんが、このブログのタイトルは結構重要な要素です。キャッチフレーズ。

「日記を書きました。http〜〜〜」みたいなブログをツイートを投下する人はいますが、それを情報発信する側の人間がやっているとなると絶望的です。それをやって許されるのは有名人とアイドルだけです。一般人のクソみたいな内容しか書いてない日記なんて誰も興味ないし時間をかけて読みたくないのです。
「重要な内容です。http〜〜」「昨日のこと。http〜〜」みたいなツイートを投下されても、僕はたぶんわざわざリンク先までは読みに行きません。それは書いている人にとって重要なのかもしれませんが、僕にとって重要なのかはわからないし、僕にとって重要であるなら(読む人にとって重要であるなら)そこに何が書いてあるのかタイトルなどでわかるよう、本文のブログに誘導するような配慮をするはずです。読んでもらおうとするサービス精神、それがない、ということは内容はプライベートなものか、それとも自己満足的なものであるのがほとんどだろう、という判断をされても仕方のないことです。暇つぶしツールのクセに、みんなそこまで暇じゃない、というのがネットの怖いところです。

俺たちは魚です。
川の流れまでは変えられません。
アイドルの自撮りはかわいいから許されるのです。
オッサンの自撮りは許されません。
そういう世界です。

だから必死の叫びほど伝わらないのかもしれない。フォロー/フォロワーの中でRTし合って共感を得ているように感じるのは簡単ですが、フォロワー外の人へ自分の思いを伝えるのはとても難しいのです。これは度々各地で炎上している政治ツイートでも同じだと思います。どんなに正しいことを叫んでも必死になればなるほど言葉が尖って行っていることに気づかない人は多く、そういう言葉がフォロワー内で回っているならいいですが、その外へ伝わって行くかというと微妙なところだと思います。ネトウヨはクソですが、自分の言葉を伝えたい相手はネトウヨではないはずです。自分にとって大切な人に伝えるのならば戦うための言葉とは別の言葉を選ぶはずです。(普通のツイートはフォロワーにしか読まれない/似た様なライフスタイルのフォロワーの中にRTして拡散されていく)

話を戻すと、マジなツイート、告知などをするときはある程度テクニカルな面を知った上で感情をぶちまけていくのが良いと思います。テクニカルな面にかんしてはコピーライティングについて勉強すると良いです。エゴサ&RTは、その事柄が盛り上がっていることを伝えるには良いもしれません。SNS上の情報は賞味期限が短く一瞬で流されてしまいます。なので瞬間最大風速を目指すのはわかります。

そんでもってこれだけ書いておきながらなんですが、エンゲージ率という数字も僕は最近微妙だなぁと思っていて、同じような内容のテキストや、画像を何度も投稿していたら意味ないですよね。画像だけスクロールされても肝心の内容が伝わってないとか全然あると思います。やっぱ自分の言葉で感情を伝えることです。誰に伝えるのかをよく考えることです。なぜ何度も同じことを言わなければならないのか、というところまで考える必要があります。それは、ベテランバンドが何故演奏し尽くされた昔の曲を今でも何度も演奏するのか(または昔の曲をやらず新曲ばかりやるのか)、というところまで繋がって来ます。

以上のことはだいたい本とかにも書いてることです。
自分の言葉や思いが伝わるか伝わらないかってそれを生業にしている人にとっちゃ死活問題ですよね。これ、自分の好き勝手にやっててもうまくいかないと思います。
最近研究を進めているので、この先のことを聞きたかった個別にご連絡ください。
あと新しい研究結果や情報があったら教えて欲しいです。

最後に、ついでなのでツイッター解析のページで、フォロワーの解析とかもみてみましょう。例えば、フォロワーの興味関心やライフスタイルを分析ができて、


だいたいあってると思います。
映画情報が多いのは一部の人達と最近マッドマックスで勢いついてるからかと。
やっぱり音楽ネタが多いですね。逆にいうと音楽に偏りすぎているからその他の分野に関しては接点がなくなっているのでは?という考え方もできます。

ついでに男女比はどうでしょうか。


!!!!????

女性少な!!!



〜完〜


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