2017/08/01

フジロックでパリピ

フジロックここ最近は毎年行っていて、それはバンドが神がかった瞬間にいつも立ち会えるから、その瞬間を体験できるのはライブハウスではほとんどないから自分にとっては行く価値がとてもある。正直誰を観たいかとかじゃないところがあって、この場所で音楽聴きたいという一歩間違うとミーハーフェス脳と同じワードを吐きそうになる。

ライブは後ろの方でなく前の方でガッツリ最後まで浴びないと神がかった瞬間までたどり着けない。後ろの方でスクリーン見ながら見るようなライブだとパソコンの画面で見てるyoutubeと変わらん。
フジロックにはいくつかステージがあって入り口より奥に行くにつれてコアなラインナップになっていく。ソウル系はだいたい奥地になる。奥地では照明も暗く、神秘的なムードがあり、長時間に及ぶ演奏の中で体力の限界に達しながら演者と共に到達する高みで光が開けているのを体験する。入会金は10000円になります。

今回思ったのはギタリスト人口少ないなってことで、海外のバンド楽器でクールなパートは、ドラムなんだと思った。日本の出演者は未だ旧来のバンド編成が多いが、海外のアーティストは表現に合わせた編成になっていて特に最近のアーティストはオーソドックスな編成はほとんどなかったと思う。その中でもドラムは生楽器という編成のアーティストは印象的で、演奏のダイナミズムを担当するという役割で考えると、身体的な楽器として電気で音を増幅させるギターやベースよりずっと特別な感じがしてる。電子化していく演奏側に対して、音のアイデンティティがある。テクノロジーと融合しながら新しい表現を手にしているんだなと感じた。


マスとコアの話。フェスを楽しんでいるのと、やはり自分のフィールドではどうなんだろうと、ふと我にかえる時もある。我々DIYハードコア側の良さを改めて感じることもある。我々はもっとコアにこだわったものを表現していくのが筋だなと思う。フジロックも大型フェスだが、左翼的思想が根底にはあるし、アイドルやただの流行り物も出演しない。彼らも彼らで筋を通しながらこのフェスを続けている。ただ何かを伝えようとするメッセージはどんどん薄くなっているのを感じる。意識も低くなってるしね。そんな状況で、こちら側もハードルを低くして新規者を誘い込もうとするのは馬鹿げている。ハードルをより高く持ちひとつひとつのアウトプットをよりこだわったものとして世の中に発信していくべきだと強く感じました。コワモテでも可愛いそぶりを見せたりするロックバンドみてしまうと、そこはかっこつけてくれよと思ってしまうこともある。