2015/08/16

Raienから始まる最近あった話のまとめ

ただのクソ日記です。
Raienの新譜『Perpetuum』が入荷してきて改めて聴いているのですが、やっぱり彼らめちゃくちゃ良いなと、いろいろ思いを馳せている。

以前3LAでリリースしたBaton Rougeの『Totem』は、メンバーがDaitroを同時進行していた時と違うサウンドなっていて、Daitroを解散し、それぞれの人生観などが反映された正に人生のサウンドトラックと言えるようなアルバムとなっている。(詳細についてはCDのライナーノーツに記しているので是非購入してください)
Raeinの新譜もそれに近いテーマとなっていて、そういうことを音源のレビューに書いてはいるけれども、Raeinの場合はBaton Rougeと少し意味が違う。
彼らの場合は未だに激情シーンの中心に居続けていて、フェスでは美味しい時間帯にプレイするし、Loma PrietaやAmpereなど現行シーンの最前線で活躍するバンド達ともスプリットをリリースする。音楽性も攻撃的ではなくなったとはいえ、やっぱり自分達が築き上げた欧州激情のスタイルに誇りを持っているようにも感じる。
2000年代とは違い、もはやシーンそのものが流行ではなくなっているけれど、2010年に入っても彼らは彼らのやり方でDIYに拘った自主リリースを継続している。シーンの中心にいるけれど、距離も置いているのだ。facebookにアップされる彼らの写真はいつも楽しそうだ。ベテランのバンドが良い作品を作り続けるっていうのが流通してる自分にとってもとても心強い。


同時入荷したCloud RatはRaeinとは対照的に新たにシーンに登場したバンドだった。過去形。今はもうルーキーじゃない。
多くのバンドが1st, 2ndで消えていくのを見ている身としては、3rdアルバムはいよいよ試される時間に入っていると思う。様々なストレスはあるかと思うが、彼らが作り上げて来たものは暗くも美しい名盤と呼ぶに相応しい内容となっている。
個人的にも表現が難解な内容でも、思想が詰まっているのが大好物なのですごく気に入っている。表現としての意味ではkillieとかにも近いと思います。
Cloud Ratはバンドメンバーも人生のステージを少しずつ登っているところで、先日ギターのRorikには赤ちゃんも生まれてバンド以外でも「「「「人生」」」」って感じなのですが、大変だと思うけどサポートは続けたい。
音源のディスコグラフィーCDを出す話があったのですが、頓挫しています。これはうまいことまとめたいと思っていますが,,, ジャパンツアー実現とか出来れば状況も動くと思うのですが。



先日「ハードコアはメタルの手柄を横取りしている」って言われたのですが、そんなことはないから安心しなよ。
3LAではブラッケンドクラスト、ブラッケンドハードコアも取り扱っているけれども、それは何もブラックメタルの客を奪おうっていう話じゃないんだ。現行シーンの最前線では多くのサブジャンル同士がクロスオーバーしている。その中でバンドのメンバーとしての異種配合も起こるし、リスナーのクロスオーバーも起こる。メタラーがハードコアに触れて、ハードコアの世界に入って行くこともあるし、その逆も当然ある。でも、その世界を深く知ろうと思ったらやっぱり「専門店」にいって基礎までディグりたくなっちゃうんだよ。
ウチは暗くて叙情的なハードコアが多くて、ハードコアの暗いヤツを好んで買って行くお客さんがいたけど、いつのまにかゼロ次元(Zero Dimensional Records)のお客さんになっていたパターンも確認されている。彼が本当に求めていたのはブラックメタルだったのかもしれないなっていう話で、要はウチでブラッケンドとかでブラックメタルに初めて触れたとしても、それがきっかけでブラックメタルに本当に興味をもってディグろうとしているヤツの熱い探究心に、ウチでは応えられないっていうこと。
だから専門に深く広く取り揃えている専門店にいくことになるんだよ。ブラックメタルをウチが取り入れたって、その利益は結局のところブラックメタルシーンに還元されるものと思っているよ。きっかけを与えているだけっていう話。
ディストロに必要なのは専門性だと思います。それぞれがそれぞれの分野でスペシャリストになって、クロスオーバーしている部分は共有するけれど専門性が高くなったところは別店舗に誘導すると。それでいいじゃないって感じなんだよね。やっているほうからすれば。

あとこれ!
TwolowのCDリリース情報が解禁されました。
このバンドについて語るのは相当後になると思います。メンバーが語らないので。


....。
まじか。

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