2014/08/08

メタリカ vol.12 『LOAD』...バンド史上最低のアルバムを今、再評価する!!



初めて聴いた当時、まったく何が良いのかわからなかったこのアルバム、しかし今改めて再評価してみようではないか!

という気持ちで久しぶりの投稿ということで改めて聴きなおしています。
もう既にリリースから幾年も過ぎてメンバーの心境も変わって来ているようで今では「『LOAD』『RELOAD』のときは何て言うか、集中力がなかったよね〜」みたいなことをラーズも語っているわけで、ライブのセットリストからもほとんどの曲がすぐ外れてしまっているという事実からもバンドにとってもリスナーにとってもあんまり良い思い出ではないアルバムですよね。というかこの時期既にメタリカの創作意欲は下降気味。セールスは相変わらずモンスター級だけれども同時期のメガデスやスレイヤーのほうは作品としては良いものを生み出している。作品の出来で評価されているわけでないという証明でもあるわけですが。

ブラックアルバムと比べてもサウンドのビジョン、アイデアも全く不十分と言わざるを得ない。メタリカ脳になっている自分としてはこういう不完全な作品も残してしまうところが人間らしくて良いなという感想です。ただ良い曲もあります。「Hero Of The Day」は新たなメタリカのサウンドを描き出しいるし、「Mama Said」は両親が離婚し、母親も早く死んでしまったジェイムズの過去が反映された美しい曲になっていてこの曲だけクオリティが段違いになっているのが驚きです。良い曲もあるけれどもアルバムとしてはやはり評価できない。

このアルバムから得られることは新しければ何でも良いわけじゃない。メタルの伝統を踏まえた上で新たな価値観を提示できなければそれは駄作にしかならない、ということくらいでしょうか。やはりメッセージがないんですよねぇ...

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