2014/03/23

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体

先日読み終えた本。
「若者がモノを買わない」時代、唯一旺盛な消費欲を示しているのがヤンキー層だ。」だそうです。
ヤンキーといっても昔使われていた不良の「ヤンキー」とは意味が異なっていて、著者は現代のヤンキーを「マイルドヤンキー」として再定義している。
なるほどねと頷ける指摘がいくつも載ってるけれどその中で特に気になったのは、地方で生活するヤンキー層の中には「変わることのない日常が今日も明日も永遠に続けば良い」と考えている若者が多いということ。やたら仲間とつるみたがったり、いつものメンツ/いつもの場所の繰り返し。上昇志向の無さだったり、計画性の無さだったりと、彼らの無教養さを見下すような語り口になっていて上から目線だよなーと思いつつ、これヤンキーに限った話じゃない。人に与えられた時間は有限で、繰り返される日常も変わらないようで本当は少しずつ変わっていく。そこに気づかないままいつの間にか自分は取り残されていたりする。
そこで思ったのが、THA BLUE HERBの1stもそんなマイルドヤンキーの時代の始まりとともにヒットしたんだよなと考えると東京vs地方/アンダーグラウンドvsメジャーの構図は本気で地方に踏みとどまって闘っている人間を勇気づけた面ももちろんあったのだろうが、しかし同時にただ勇気の無さや計画性の無さで地元を離れられなかった人間にも言い訳を与えてしまったのかもしれない。例えば、BOSSをやたら信奉してたりするモラトリアムな大学生っていうのは後者なのかもしれないと。(ブーメラン)
本当に内容が正しいのかどうかはわかりませんが、書いてあること自体は前半部結構面白い。後半はつまんなかったです。

0 件のコメント:

コメントを投稿