ブルーハーブもB'zも歌ってること変わんないよ。仲間が音楽とかやめていった後の、長距離走者の孤独を歌ってる。"back in the day"ってやつ。どんなにダサくなっても続けてる人だけが持つ説得力はあると思う。歌詞とか意味不明だけどさ。急に言ってる事がわかることがあるんだよ。
— ミズタ煮 (@mizutanisunn) 2015, 6月 15
ウルトラソウルって何だよ
— ミズタ煮 (@mizutanisunn) 2015, 6月 15
いや〜〜〜〜〜少し前になりましたがB'zのライブに行って来ました。
いや、正確には「B'zのLIVE GYM」に行って来ましたよ。
場所は味の素スタジアムという超ビッグ案件、最新作『EPIC DAY』のツアーということもありましたが、稲葉さんも50歳だしいい加減みておかないといかんだろということで急遽チケットを入手し全く予習もせず相変わらず『LOOSE』周辺を聴きなおしただけで当日を迎えました。
ライブのセットリスト的には往年のヒット作を連発するスタイルではなく大半が新曲だったのでなかなか不完全燃焼感はありましたが、それでも「YOU&I」や「love me, I love you」「ZERO」などの90'sソングをやられた瞬間にはテンション上がらざるを得ませんでした。はっきりいって音響はクソそのものでしたが、ときおり聴かせる静かな曲でのTAKのギタートーンは本当に最高以外のなにものでもなかったです。全体的にはダサめのロックナンバーが多くて、かつての90'sのB'zを期待していた人にとっては残念な内容だったのですが、別の意味でB'zの格好良さも発見したように思います。
B'zの歌詞ってみんな結構ネタ的に扱っているように思うんですが、結構この歳になって改めて聞くとぐっとくる内容のものが多いですよ。
それは別に彼らが歌っている内容を変えたわけじゃなくて、B'zが流行っていた当時聴いていた自分はまだ子供だし、歌っている歌詞の意味はわかってもそれにシンパシーを抱ける程"単純に人生経験が足りなかった"んだろうと思っています。むかし「ワケ分かんねえな...」と思ってきいていた歌詞も今では不思議と共感できたりします。
『Pleasure '91〜人生の快楽〜』とかね。いま歌詞読むだけでヤバいです。
周りが就職決めたり、父親になっていったり、そんな中で「胸を張って生きるしかない」って歌いながらバンド続けてる稲葉さんの心中察するだけでぐっときませんか。
こないですか?
そうですか...おかしいですね....
基本的にこの人の歌詞は所謂"back in the day"モノなんだなぁと気づいたのは最近のことで、長距離走者として音楽業界を走り続けている人だからこその哀愁が詰まっています。「ギリギリchop」とかもそういった視点で聴けばそれなりにぐっとくるポイントなんかもあるはずです。
で、自分が一番良く聴いていたアルバムが『LOOSE』('95)なわけですが、このアルバムもこの歳で改めて聞くと相当にヤバい内容です。
まず1曲目『spirit loose』ですが、TAKのギターカッティングと稲葉さんのシャウトのみの曲。B'zはこの二人で成立するんだという宣言ですね。
2曲目『ザ・ルーズ』は稲葉さんの家庭教師時代の話が元になっていて、まぁそういうのはB'zネタでは良くある話だからとくに重要視していなかったんですが、次の3曲目が『ねがい』なんですよ。家庭教師しながらも、バンドをやりながら「ねがいよ叶えいつの日か」と歌うわけです。「そうなるように行きてゆけ」と。誰に歌うのか?もちろん自分自身に歌うわけです。もうね、ブルーハーブでいうところの『未来は俺等の手の中』ですよね。
そして稲葉さんはTAKに出会いを夢を叶えるわけですが...アルバムの次の曲、4曲目が『夢見が丘』っておいおいおいおいおいおい。その後の流れは、This Is 90's B'zな全曲捨て曲無しの完璧な流れなんですが、終盤の『BIG』で「明日の俺は今日よりもビッグ」と歌い、『drive to MY WORLD』では「ドライブしよう知らない世界へ」と歌います。そう、まだまだ新しい領域へとチャレンジしようとする気概も見せつけています。
(中略)
初期衝動や承認欲求といった感情は創作意欲を掻き立てますが、それはイコールの話じゃない。
誰かの文脈を借りて、それを継ぎ足して行く様な疑似創作もそこにはない。
周りに誰もいなくなってもそれを続けられるか。
彼らの賞味期限は切れているから、もはや流行とは無縁だし、時間がたてばたつほどダサくなっていく。そんな自分達の音楽と一緒に走りながら、それでもライブで歌い続ける。
ライブでの新しめの曲達は本当にダサかったですが、ああこれがロックなんだなぁと思いました。年配の客も多かったですが、彼らもB'zの中に自分を観ているのかもしれません。
最近いろいろな方と話す機会に恵まれ、やはり続けることの意味は思っていた以上に大きいような気がしています。
一瞬で燃え尽きるやつのほうが格好いいのか。
長く音を響かせていたヤツのほうが格好いいのか。
僕は長く続けている人へのリスペクトの仕方を学んだ様にも感じます。
そして長く続けている彼らは、新しく出て来た僕らのことを厳しい目で観ている。彼らは多くの人が出て来ては、勝手なことばかり言ったあげく消えて行ったのを見ているから。
要は情熱を試されているんだなと。
逆に、情熱を正しく燃やし続けていれば今は遠い人達とも繋がれるような気もしています。
グッドラック。
余談ですが、僕は『ウルトラソウル』の意味を遂に理解しました。
あれはライブにいかないと理解できないでしょう。
B’z
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志村 けん
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…約15年くらい前でしょうかね?
返信削除自分の記憶違いかも知れませんが。
稲葉氏は風俗紙・NAITAIで、
”風俗嬢が選定する、抱かれたい男”
3年連続でNo.1に選ばれた輝かしい栄光を持ち合わせているのですよ。
何だかスイッチ入った瞬間が有りましたね、
”漢を学べ”。と…
まさかの方からコメントが...!ありがとうございます。
返信削除やはりセクシーさ、あの生き様からにじみ出ているものなのかもしれません。